スズキは7日、2023年3月期の利益見通しを上方修正し発表した。半導体不足で販売台数を下方修正したが、車種構成の改善などにより営業利益を従来見通しに比べ200億円増の3100億円に、純利益を100億円増の2千億円に上方修正した。22年4~12月期は販売台数の増加や為替の円安効果などで売上高、営業利益、純利益とも過去最高を記録した。
通期は四輪車の世界販売台数は半導体不足による減産影響やパキスタンでの輸入規制を見込み、前回公表値に比べ1万8千台減の302万3千台に下方修正した。想定為替レートは1ドル=136円から134円に、1ユーロ=138円から139円に見直した。
22年4~12月期は売上高が前年同期比32.6%増の3兆4128億円、営業利益は同82.0%増の2669億円、純利益は同35.1%増の1833億円で、2年連続の増収増益だった。
四輪車の世界販売台数はインド、アフリカ、日本などで増加し、同13.4%増の221万台だった。