ジヤトコはeパワー用減速機などを納入している

 日産自動車とジヤトコは21日、電動パワートレインの設計と開発領域で関係を強化すると発表した。設計と開発の一部をジヤトコが担う。

 この一環として、ジヤトコは電動パワートレインの実験などを行う座間開発センター(神奈川県座間市)を日産の座間事業所(同市)内に設置し、稼働を始めた。従来から手がける自動変速機(AT)や無段変速機(CVT)ユニットの開発や生産などと合わせ、競争力の高い電動パワーユニットを日産へ提供する。

 ジヤトコは日産が開発する「eパワー」に減速機などを納入している。内燃機関の開発当初から開発人材の交流を実施しており、電動化への対応へと関係を広げる。

 日産は、2030年度までに新型電動車23車種を市場投入する方針で、グローバルでの電動車のモデルミックスを50%以上に拡大する計画を掲げる。

 日産はまた、ジヤトコ株の75%を保有している。