リケンと日本ピストンリングは28日、持株会社方式での経営統合について今後のスケジュールを「未定」にすると発表した。公正取引委員会の企業結合審査が続いていることが理由で「承認が得られしだい、最終契約書の締結に移る」としている。

 両社は当初、来年4月3日の上場に向けて今月中に最終契約書を締結し、来年1月に臨時株主総会の開催を予定していた。ただ、7月の経営統合発表後、公取委による業界動向や顧客への影響等に関する調査が続いており、今回の判断に至ったという。

 一方、両社間では「統合準備委員会」を中心に持株会社の機能等について協議している。公取委の承認後、統合条件の最終調整とともに事業戦略を立案する。