8日の会見で説明するルカ・デメオCEO

 ルノーは8日、中国の浙江吉利控股集団および吉利汽車とハイブリッド車(HV)やパワートレインを開発する新会社を設立することで基本合意したと発表した。ルノーが発表していた分社化構想の一環で、新会社は、世界17拠点のパワートレイン工場と約1万9千人の従業員を抱え、約130カ国にハイブリッドシステムなどを供給する計画。独自のHV技術を持つ日産自動車は参画を見送る方針だ。

 ルノーと吉利グループが50%ずつ出資して設立する。新会社は、エンジンやハイブリッドシステム、変速機などを合わせて年間500万基以上の生産能力を持つ。ルノーのルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)は「吉利汽車との野心的なパートナーシップの計画に合意したことを喜ばしく思う」とのコメントを出した。ルノーは、この新会社とは別に電気自動車(EV)事業の新会社も設立する予定で、日産や三菱自動車に出資を求めている。