ホンダは、2030年にインドネシアの電動二輪車販売台数を年間100万台に引き上げる計画を発表した。23年に2モデルを投入し、30年までに合わせて7モデルを発売する。ホンダは世界の電動二輪車の販売台数を30年に350万台まで引き上げる目標を掲げており、インドに続く主要市場のインドネシアで電動車を拡販する。

 このほど開催された二輪車ショーで、現地合弁会社「アストラホンダモーター」の安田啓一社長が明らかにした。23年に2車種、24年に2車種、25年以降に3車種の電動二輪車を発売する。交換式電池を搭載したモデルのほか、固定電池式のモデルも用意する。安田社長は「電動化対応に向けた投資も行い、現地生産比率を徐々に高めていく」と語った。

 ホンダはインドネシアで交換式バッテリーを搭載した「PCXエレクトリック」をすでに販売しているが、実証実験用が主で、一般向けの販売実績はほとんどない。今後は電動化を強力に推進するインドネシア政府の意向も踏まえ、電動二輪車の投入を加速する。