オンライン説明会に出席した加藤社長

三菱自動車の加藤隆雄社長は11月2日の決算説明会で、ルノーが設立する計画の電気自動車(EV)の新会社について「現時点で出資するか否かの詳細な検討には至っていないのが現状だ」と述べた。

加藤社長は「欧州は将来的にEVが必要になるため、どういう時期にどういうEVを出すのか、それと合わせてEVの新会社に参画するメリットを検討していきたい」とする一方で、「株主の理解を得るために数字を精査する必要があり、そんなに短期間で結論が出るものではない」と出資検討の進捗を明らかにした。

ルノーはEV事業を分社化する計画で、提携関係にある日産自動車と三菱自に対して、EVの新会社への参画を呼び掛けていた。10月10日には、ルノーと日産の共同声明として、EV新会社に日産が出資することを検討していると発表した。