日本フルハーフ(田中俊和社長、神奈川県厚木市)は、大型トラック用ウイングボディーを8年ぶりに全面改良して発売した。独自の構造で軽量化と空気抵抗の削減に取り組み、積載量の拡大と燃費改善を目指した。電気トラック(EVトラック)の航続距離延伸にもつながるとする。

 新型ウイングボディーは、同社従来品と比べ最大100㌔㌘軽量化した。空気抵抗も低減した。フローリングに竹材を採用するなど、車体づくりでも環境負荷の低減を図った。

 大型商用車では2025年にトラック・バスの新燃費基準が予定されている。さらにカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)の実現に向けて、EVトラックや燃料電池車の実用化が検討されている。こうした次世代トラックでは駆動用バッテリーの搭載などで車重が増加し最大積載量の減少につながることが課題とされる。同社はさらなる軽量化と機能改善に取り組み、環境対応と輸送効率の両立に貢献していく考え。

(2022/11/5 修正)