ブレーキパッド「GR2」
サスペンションキット「ZN8用ファンクション GRカップ」
多くのユーザーが集まる人気の走行会

 ブレーキやサスペンションなど足回り製品の製造販売を手掛けるエンドレスアドバンス(萩原正志社長、長野県佐久市)が、GR86/BRZカップ車両向けに開発した、ブレーキパッドとサスペンションキットの両製品でシェアを拡大している。

 プロフェッショナルクラスで指定部品に採用されたサスペンションキット「ZN8用ファンクション GRカップ」は、クラス39台のうち19台に採用されており、今後も装着台数は増える見込みだ。花里功会長は「規定の範囲内で、いかに性能を発揮するかにこだわって開発している」と、これまでのレース活動からフィードバックされたこだわりのモノづくりと使い勝手の良さが両立されたサスペンションとなっている。

 また、ブレーキパッドもプロフェッショナルクラスで23台に採用されているなど、足回りを同社製品でまとめているチームも多い。初期制動を抑えることでコントロール性に幅を持たせ、高温時の安定性に特化した「GR1」と、コントロール性を重視し、踏力に応じリニアに効く特性を有した「GR2」は、コンマ数秒を争うレースにおいて十分に力を発揮する。

 妥協を許さないモノづくりにこだわるエンドレスの足回り製品は、高性能な部品を求めるユーザーにも支持されている。同社では毎年3月に走行会を開催しており、毎回多くのファンが来場する。萩原社長は「社員が一般ユーザーと触れ合う大事な機会」と語る通り、実際のユーザーの声を聞くことが、安心安全で長期で使用できる製品の開発製造につながっており、その信用がさらなるユーザー層を開拓している。