電気自動車(EV)スタートアップのEVモーターズ・ジャパン(佐藤裕之代表、北九州市若松区)は、商用EVの専用生産拠点を北九州市若松区向洋町に新設することを決定したと発表した。EVのバス、トラック、特殊車両を生産する予定で、2023年秋に数台の生産からスタートし、最終的には年間1500台を生産する計画だ。

 同社はEVファブレスメーカーとして小型EVバスなど、商用EVの企画・設計などを手がけて、中国の自動車メーカーに生産を委託してきたが、自社工場を新設する。工場ではパートナーの自動車メーカーから半製品とパーツを輸入して工場でEVに組み立てる。

 リユースバッテリーの組み立ても手がける。23年1月に着工し、秋に稼働して順次、生産設備を拡大していく。EVの内製化に向けて50~100人を新規雇用する。完成車や自動運転車のテストコースも整備する予定。

 また、工場はゼロエミッション社会の実現をコンセプトとした体感型EV複合施設「ゼロエミッションe―パーク」も設ける。EVに試乗できるコースを設置する。風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーによる自立発電した電力で運営する。工場を含めた敷地面積は約5万5千平方㍍。