テイ・エス テックは30日、新潟県三条市に技術開発と金型を製造する拠点を新設すると発表した。超高張力鋼板(超ハイテン材)を成形する新技術や新工法などを開発して製造する部品の競争力強化を図る。2024年2月に完成する予定で、投資額は10億円。

 新設する技術開発・金型製造拠点は、同社グループでプレス金型製造技術の開発を手がける国内子会社のC─プレストが運営する。新拠点では自動車の軽量化に向けて採用部位の拡大が見込まれる超ハイテン材の新しい加工技術や工法を開発するとともに、コスト競争力強化や金型の品質向上を図る技術などを開発する。これによって製造する部品の競争力強化につなげる。

 金型の生産能力も増強する。新しい拠点の敷地面積は5180平方㍍で、施設の延べ床面積が3300平方㍍。

 一方、C─プレストは23年4月に「プレス・エンジニアリング」に社名を変更する予定だ。