ホンダの久米是志元社長が9月11日午後7時6分に死去した。90歳だった。葬儀はすでに執り行っており、ホンダが後日、「お別れの会」を実施する予定。

久米氏は1983年に3代目社長に就任。日米貿易摩擦の顕在化で円高ドル安が進む中、生産拠点や開発拠点の現地化を推進してきた。本田技術研究所の社長時代を含めてエアバッグや世界初の地図型自動車用ナビゲーションシステムなど先進的な技術や初代「NSX」の開発もリードした。

複合渦流調速燃焼(CVCC)エンジンの開発で1985年に紫綬褒章を受章。低公害・低燃費エンジンの開発などで2009年には旭日重光章を受章した。