日野自動車は16日、10月3日に小型トラック「デュトロ」とトヨタ「ダイナ」の生産を再開すると発表した。中型エンジン「A05C(尿素SCR)」を搭載する「レンジャー」の生産も11月1日に再開する。9日に国土交通省から排出ガス規制適合車種の出荷再開が認められたことを受けて、生産を再開する。生産再開前までに現場のリソーセスと生産計画とののバランスや人材育成の状況について各工場を総点検する。

 生産拠点はデュトロが羽村工場(東京都羽村市)、レンジャーが古河工場(茨城県古河市)。デュトロは8月22日に出荷を停止した後、9月1日に生産を停止していた。レンジャーの当該車種は8月2日に出荷を停止した後、少量での生産を継続していたが、10月から生産を停止する予定。総点検活動を実施した後、11月に再び生産を開始する。

 日野は「従業員の健康や安全などを配慮して無理のないペースで生産する」という。