ダイハツ販社4社でニバコの提供を開始した

 ダイハツ工業は6日、軽トラックや荷台に搭載する荷箱の貸与、出店情報の発信などをパッケージ化した移動販売事業者向けサポートサービス「ニバコ」の提供を同日開始したと発表した。全国4販社で開始し、2025年度に3500個の荷箱を全国の販売会社に配備する。コロナ禍で市場が拡大する移動販売向けのサービスを提供し、地域の活性化を図るとともに、軽トラックの需要創出につなげる。

 軽トラックや荷箱、保険、整備、出店や販売のアドバイスなどをまとめて提供する。1日もしくは1カ月単位でレンタル可能で1日1万3200円、1カ月6万6千円(いずれも消費税込み)から利用できる。専用サイトやスマホアプリも用意し、ユーザーに出店情報を発信したり、事業者同士のコミュニティーとしても活用してもらう。

 昨年8月以降、一部の事業者と実証実験に取り組んできたが、東京都、埼玉県、千葉県、京都府のダイハツ販売会社とともに新事業としてサービスを開始。23年度内には全58社の販売会社でサービスを提供する。25年度には3500個の配備し、年間1万件以上の顧客に利用してもらいたい考えだ。

 6日に京都ダイハツで開いた記者会見でダイハツの奥平総一郎社長は「軽トラックは生活のためのクルマで、そのためのクルマづくりをしてきたのがダイハツの原点。今回の取り組みを通じ、そうしたお客さまをお手伝いしたい」と述べた。