トムス(谷本勲社長、東京都世田谷区)は、マツダや同社の系列ディーラーなど計4社の協業でモビリティに関する体験型施設「ひろしまモビリティワールド」を2026年以降に開業すると発表した。トムスが開発中の電動カートを活用したレース開催のほか、愛車でスポーツ走行が可能な多目的サーキットに加え、自動車ディーラーなども入居する予定。クルマの楽しさや価値などを世界に向けて発信できる「アジア圏随一のモビリティ・エンターテインメントの聖地」を目指し、年間200万人規模の集客を狙う。

 新施設は25年3月閉業予定の広島市西区にある商業施設跡地を活用し、MaaS(サービスとしてのモビリティ)や最先端技術の開発の場にもしていく計画。地元企業や大学なども加わった共同準備室を設置し、今後開業に向けて設備の規模や内容などの議論を進める方針だ。