トヨタ自動車とトヨタ不動産(山村知秀社長、名古屋市中村区)、トヨタアルバルク東京(林邦彦社長、東京都文京区)は29日、東京・お台場エリアの青海に次世代アリーナを2025年秋に開業するなど「TOKYO A―ARENA(トウキョウエーアリーナ)プロジェクト」を始動すると発表した。新アリーナはBリーグ1部所属のアルバルク東京のホームアリーナのほか室内競技やパラスポーツなどでも活用する。トヨタのモビリティ技術を生かした新たなアリーナ体験も創造する。

 同プロジェクトは「可能性にかけていこう」がコンセプト。スポーツ、モビリティ、サステイナビリティ(持続可能性)の領域を中心に、さまざまな可能性が集積し、解き放たれる場所を目指す。

 新アリーナの名称は「TOKYO A―ARENA」(仮称)。21年末に閉館したトヨタの体験型テーマパーク「メガウェブ」の跡地に建設する。敷地面積は約2万7千平方㍍で、収容客数は約1万人。敷地内の2つのパーク(屋外空間)を活用した地域活性化やアリーナ内のごみ削減、国内アリーナでは初の米国グリーンビルディング協会が運営する建築や都市の環境性能評価システム「LEED」の認証取得を検討する。

 開業に向け、技術やサービスを提供・共同開発する企業や団体などのパートナーを募集する。

 トヨタの豊田章男社長は「多くの皆さまと想いをともにしながら、『可能性を広げるアスリートたちの聖地』を目指したい」とコメントを出した。