ホンダは12日、製薬大手のエーザイや大分大学、臼杵市医師会とともに、高齢ドライバーの認知機能や日常の体調変化と、運転能力との関係性を検証する共同研究契約を締結したと発表した。実証実験を、大分県臼杵市に住む65歳以上の100人を対象に9月1日から2023年3月31日まで実施する。

 健康データの収集や日々の体調データ、運転能力などを計測し、健康データと運転能力との関係性について確かめる。

 共同研究の中でホンダは、日々の体調を収集するウエアラブル端末のソフトウエアと運転能力計測プログラム、ドライビングシミュレーターなどを提供する。このうち運転能力計測プログラムとウエアラブル端末で利用するソフトウエアは今回の共同研究に向けて開発した。ドライビングシミュレーターは、同社の簡易型ドライビングシミュレーター「Hondaセーフティナビ」を改良し、今回の研究に合わせたオリジナルプログラムで用意した。

 ホンダは実証実験を通じてデータを蓄積し、今後新たに提供していくモビリティサービスにもノウハウを生かしていきたい考えだ。