ダイハツ工業は、ダイハツ九州大分第1工場(大分県中津市)で製造してきた「ウェイク」の生産を11日に終了した。アウトドアユーザーなどのニーズに応えてきたが、近年は販売台数が低迷し、21年の年間販売台数は1万4929台にとどまっていた。21年12月に全面改良した「アトレー」でウェイクがカバーしていた顧客ニーズに応える考え。

 ウェイクは2014年11月に発売したスーパーハイト系ワゴン。軽トップ(当時)の1455㍉㍍という室内高やレジャー用途を想定した装備、SUVテイストのデザインが支持され、15年には1年間で5万711台を販売した。

 その後もマイナーチェンジや一部改良で商品力の維持を図ってきたが、販売台数は徐々に減少しており、生産終了することを決めた。アウトドアでの利用を想定した機能や装備を搭載しているアトレーで顧客の取りこぼしを防ぐ。