いすゞ自動車が5日に発表した2022年4~6月期連結決算は、営業利益がLCV(ピックアップトラックおよび派生車)の販売増や為替好転があったものの、資材費や物流費の高騰により減益となった。売上高は販売台数の増加に加え、UDトラックスの子会社化もあり、4~6月期として過去最高を更新した。23年3月期通期予想はCV(商用車)での半導体供給の正常化に時間を要するため据え置いた。

 グローバル販売台数は、中国・上海ロックダウン(都市封鎖)による部品供給不足の影響もありCVは前年同期比2・5%減の7万7千台だった。LCVは部品供給の改善もあり同17・6%増の10万台と伸長した。

 ウェブでの業績説明で中俣直人常務執行役員は「半導体については現時点で下期中の正常化を見込んでいる」と述べ、通期での損益インパクトを最小限にとどめるため、各種施策を検討していることを明らかにした。