スズキが5日発表した2022年4~6月期連結決算は、純利益が前年同期比31・2%減の582億8300万円だった。前年同期は旧豊川工場跡地の売却益があった。営業利益は同36・8%増加した。インドなどでの販売増により原材料価格の高騰の影響をカバーし2期連続で営業増益となった。

 売上高はすべての四半期で過去最高となった。四輪事業では、世界販売がインドやパキスタン、アフリカなどでの増加により同13・9%増の71万台だった。インドの販売は、同27・9%増の38万台だった。

 通期の見通しは世界的に景気後退リスクが高まっているとしながらも「現地点で合理的に見積もるのは時期尚早」と判断し、売上高前年度比9・3%増の3兆9千億円、営業利益同1・8%増の1950億円、純利益同15・8%減の1350億円とそれぞれ据え置いた。