四日市工場第7製造棟

 経済産業省は26日、キオクシアが三重県四日市市に建設予定の半導体の生産設備の整備費用として最大929億円を助成すると発表した。同設備は2024年3月に操業開始を予定しており、カーナビゲーションシステムなどに搭載する3次元フラッシュメモリーを生産する。月産能力は10.5万枚を見込む。

 萩生田光一経産相が同日の閣議後会見で、キオクシアと米ウエスタンデジタルの合弁会社から申請があった先端半導体の生産設備整備について「日本におけるメモリー先端半導体の安定的な生産に資する」とし、政府として助成金を拠出することを決めたと公表した。キオクシアが四日市市に持つ工場内に3次元フラッシュメモリーの量産体制を整える。生産予定のメモリーは電子回路の積層数が162層の第6世代製品で、スマートフォンや車載向けでの用途を見込む。

 「特定高度情報通信技術活用システムの開発供給及び導入の促進に関する法律(5G促進法)」に基づき支援する。台湾積体電路製造(TSMC)に続く2件目の認定となる。