日野自動車は15日までに大型トラックの生産を再開したことを明らかにした。大型トラックは排出ガス・燃費試験不正の問題で3月上旬から生産と出荷を停止していた。国土交通省から型式の再認可を受ける時期は見えていないものの、取引先への影響を最小限に抑えるとともに、認可取得後に早期に出荷するために「自社の責任で生産のみ再開した」という。

 古河工場(茨城県古河市)で生産する「プロフィア」の生産を再開した。生産規模は非公表。中型トラックや大型バスのエンジンの生産は再開していない。

 日野は特別調査委員会によって今夏まとまる見通しの報告書を受けてから型式の再申請手続きを経て出荷や販売を再開する予定。排ガス試験不正のあった中型エンジンは規制への対応が必要となるが、実際よりも良い燃費値を燃費計に表示していた大型エンジンは製品自体を変更する必要がないため、先に生産を再開した。

 帝国データバンクによると、日野と取引があるサプライヤーは8542社(一次・二次サプライヤーの合計)で、うち6割が売上高10億円未満の中小企業だ。日野は生産を再開し、「取引先への影響を抑えたい」(広報部)としている。