トヨタ自動車は7日、車載通信機を通じて得たトヨタ車の走行データを基に運転評価とアドバイスをドライバーに通知し、車両のアップデートを提案する実証実験を開始すると発表した。2020年1月以降に発売した「アルファード」「ヴェルファイア」を対象に100人募集する。車両アップデートは「KINTO(キント)ファクトリー」のメニュー中から提案する。実証結果は今後展開していくアフターマーケット商品やサービスの開発に生かす。

 実証は8日から開始する。コネクテッドサービス「Tコネクト」を通じ、ステアリング、アクセル、ブレーキの操作の過去データを収集し、ドライバーの運転操作を診断。その結果から「ドライブチェックレポート」を作成する。運転特性を踏まえた上で車両性能向上に効果がある後付けメニューを提案する。

 既販車の機能を向上するキントファクトリーは1月からサービスを開始している。今回の実証対象車となるアルファード、ヴェルファイア向けでは、ソフトウエアを書き換えることでブレーキ操作時に車体が前につんのめる挙動を抑制する「なめらかブレーキ」などを用意する。