日本電産は4日、グループ間の連携を強化するため、本社のある京都府向日市内に建設していた拠点の名称を「ニデックパーク」にするとともに、最初の建物となる「C棟」が完成したと発表した。

 車載用モーターや精密小型モーター、工作機械などの事業が拡大する中、本社ビルに近い場所にグループ会社の本社機能や技術開発センターなどを集約することで、業務効率化やグループ会社間のシナジー効果を追求する。C棟は19日に稼働する。

 C棟は、現在の本社から徒歩10分程度の場所に位置し、同社の小型モーター事業本部機能と、検査装置などを手がける日本電産リードの本社・研究開発機能、減速機などを手がける日本電産シンポの本社が入居する。敷地面積は3万2千平方㍍、延べ床面積が4万8千平方㍍。人員規模は最大1500人になる見込み。

 日本電産は2030年にグループ売上高10兆円の目標に向けて、グループ会社間の連携を強化するため、新拠点の建設を計画。今後、ニデックパークのA棟、B棟や第二本社の建設計画も30年をターゲットに進める。

 ニデックパークの所在地は、京都府向日市森本町東ノ口1―1。