独自企画の4人乗り低速モビリティ
自動車技術会の大津啓司会長

 自動車技術会(大津啓司会長)が主催する「人とくるまのテクノロジー展2022名古屋」が29日、名古屋市港区のポートメッセ名古屋で開幕した。大津会長は開会宣言で「環境問題や安心・安全な交通社会の実現に向けた課題は、一企業だけで解決できるものではない。課題に挑むため、さまざまな企業や技術とつながる場をつくるのが使命。この場でカーボンニュートラルや未来の技術を目撃してほしい」と述べた。

 名古屋での展示会では、主催者企画としてカーボンニュートラルに関する技術の展示に加え、独自企画として4人乗り低速モビリティを使って会場を回遊する実証を実施する。来場者は備え付けの情報端末で、モビリティが希望するブースへ向かう動きを模擬体験できる。今後、来場者ごとに向かうブースをモビリティ側が提案し、了承を得て自動で輸送する技術につなげることも計画している。

 また、中部支部の企画としてアイサンテクノロジーなどの協力で、自動運転デモ車による試乗体験も実施。車両は東海理化の遠隔監視技術などを採用したティアフォー(武田一哉社長、名古屋市中村区)などが開発した「マイリー」を使用する。名古屋展はリアル開催が7月1日までで、オンライン展示会を7月5日までそれぞれ実施する。