日野自動車は28日、小型電気トラック(EVトラック)「デュトロZ(ズィー)EV」を同日から発売すると発表した。2022年度の販売台数は500台を計画し、中長期的には1千台規模を目指す。羽村工場(東京都羽村市)で生産する。販売方法はフルメンテンナスリースを採用し、価格は非公表としている。

 デュトロZ(ズィー)EVは、40㌔㍗時のリチウムイオン電池を搭載する。1回当たりの充電で走行可能な距離は、150㌔㍍(WLTCモード)。チャデモ規格の急速充電に対応した。

 ウォークスルーバン型の車体サイズは、全長4695㍉㍍、全幅1695㍉㍍、全高2290㍉㍍で、車両総重量は3490㌔㌘。

 新開発のEV専用シャシーを採用し、前輪駆動とした。低床にすることで荷物の積み下ろしやすさや乗降性を高めた「ウォークスルーバン型」と、用途に応じて架装可能な「キャブシャシ型」の2種類を用意。ユーザーのビジネス形態に合わせて選択できるようにした。

 また、日野のグループ会社「CUBE―LINX(キューブリンクス)」は、デュトロZEV向けにエネルギーマネジメントに関する新サービスを今秋から提供開始する。充電器や周辺機器の設置など、EVトラックを導入する事業者を支援する。