販売が好調な半面、値上げによる顧客の流出も懸念される

 トーヨータイヤは22日、8月から米国市場で市販用タイヤを値上げすると発表した。値上げ幅は最大で5%。対象は冬用タイヤを除く、乗用車用とライトトラック用、トラック・バス用タイヤの一部。世界的に広がる原材料価格や物流費の高騰が影響した。現地の販売子会社ではライトトラック用の大口径タイヤの人気を受け、受注残を抱えている状況となっている。また、同社の中期経営計画で、「北米販売シェア5位への挑戦」を掲げているが、今回の値上げにより、今後の戦略にも響く可能性がありそうだ。

 同社は米国で今年の2月にも最大10%の値上げを実施している。今後、日本市場でもさらなる値上げに踏み切るか注目されている。

(2022/6/24修正)