曙ブレーキ工業は16日、中国の子会社でドラムブレーキやディスクブレーキパッドなどを生産する広州曙光制動器と曙光制動器の合併相手先を変更すると発表した。伊藤忠商事とその香港子会社との合併を解消。住友商事が45%を出資する富士和機械工業(中国・江蘇省)と新たに合併契約を締結する。

 曙は変更理由について、伊藤忠から経営方針の変更により富士和機械へ持株を譲渡したいとの提案があったためとした。伊藤忠は出資持分30%を譲渡する予定。

 曙は6月に富士和機械と合併契約を締結する。中国の独占禁止法の審査を経て、9月~10月に手続きの完了をめざす。

 富士和機械工業は、台湾の六和機械のグループ会社。中国市場を中心に日本の自動車部品メーカーとの合併事業の実績もある。