CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2022年5月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングでは日清食品「カップヌードル」のエスニック系商品が首位、2位はリクルートの求人媒体「タウンワーク」で前月度からワンランクダウン、3位はKDDI「au」の携帯プランだった。自動車業類は15カ月連続でトップテン入りを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象やその商品に対する購買意向などを聞いた。今回の対象期間の4月20日~5月19日に放映された全CMは2434銘柄(前月比242銘柄減)。このうち自動車業類は59銘柄(同11銘柄減)だった。

 自動車業類では、ENEOS(エネオス)のカーリースが前月度の420位から急上昇し首位、日産自動車の企業CMが2位。3位のトヨタ自動車「トヨタイムズキャンペーン」は3カ月ぶりに首位を逃した。

 CM総研はこれらの中から、展開2カ月目で好感度業類1位に輝いたエネオスに注目。俳優の藤原竜也が体を大きく傾け車のボンネットに耳を当て「『エネオスの新車のサブスク』は2年ごとに無料で乗り替えられるんや」などと車の気持ちを代弁し、その様子を見た男の子に怖がられるストーリーで、50歳代男女を中心に支持を集めた。

 そのほか石油元売りのカーリースでは、コスモ石油が「コスモMyカーリース」のCMを2013年1月にスタート。今年4月には桜井日奈子に加えて有森也実と神保悟志が出演するCMをオンエアしている。

 また「サブスク」をキーワードにサービスを訴求するのはエネオスを含む4社。19年7月にCMを開始したトヨタの「KINTO」を皮切りに、ボルボ・カー・ジャパンが20年1月、ホンダが昨年12月より展開している。