5月の車名別新車販売台数は、トヨタ自動車「ヤリス」が5カ月ぶりの首位に返り咲いた。ホンダ「N―BOX(エヌボックス)」は、前年同月比39・3%減と大幅に落ち込んだ。軽自動車のトップはスズキ「スペーシア」で、軽ランキングで初の首位を獲得した。

 日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が6日、登録車と軽自動車の車名別新車販売台数をそれぞれ発表した。総合ランキングトップとなったヤリスは1万2400台で、ランキング中で唯一1万台を超えた。2位はトヨタ「カローラ」で、登録車が1、2位を占めた。3位にはスペーシアが入り、エヌボックスは4位に順位を落とした。

 登録車ランキングでは、ヤリスは2カ月ぶりのトップとなったものの、前年同月比25・6%減となった。一方、2位のカローラは同25・8%増となった。3位はトヨタ「ルーミー」で、24カ月連続でトヨタがトップ3を占めた。

 登録車の上位10車種の顔ぶれを見ると、ホンダ「フリード」が前月の8位から4位へと躍進した。日産自動車「ノート」は前月の4位から5位へとランクが下がった。10車種のうち、前年同月比を上回ったのはカローラ、フリード、ノートと、トヨタの「シエンタ」「アクア」の5車種となった。

 軽自動車ランキングは、スペーシアが2013年の発売以来、初めてトップに立った。2位のエヌボックスは6カ月ぶりの首位陥落で、3位にはダイハツ工業「ムーヴ」が入った。上位10車種のうち、前年同月比を上回ったのは、スズキ「ワゴンR」、ダイハツ「ミラ」、スズキ「ジムニー」の3車種だった。