トヨタ自動車は24日、6月の世界生産台数が85万台程度になると発表した。世界的な半導体不足の影響により、年初に仕入れ先に伝えていた台数より10万台程度引き下げる。11日の決算発表時に示した2023年3月期の生産台数見通しである970万台は変更しない。

 6月は国内生産が約25万台、海外生産は約60万台となり、それぞれ約5万台程度、年初計画より減る見通し。トヨタは「先を見通すことが依然難しい状況」としており、6~8月の世界生産台数の平均は月85万台程度を見込む。

 また、半導体不足の影響とは別に、中国・上海のロックダウンに伴う部品供給不足で、国内工場の稼働停止期間を一部延長すると発表した。5月25日~6月3日までの期間で10工場16ラインを最大5日間停止する。新型電気自動車(EV)「bZ4X」などを生産する元町工場(愛知県豊田市)は3日間、「カローラ」シリーズを生産する高岡工場(同)第1ラインは5日間稼働を止める。同期間の減産影響台数は約3万台となる。