CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2022年4月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングではリクルートの求人媒体「タウンワーク」がトップに浮上した。自動車業類は14カ月連続でトップテン入りを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象やその商品に対する購買意向などを聞いた。今回の対象期間の3月20日~4月19日に放映された全CMは2676銘柄(前月比194銘柄増)。このうち自動車業類は70銘柄(同1銘柄増)だった。

 自動車業類では、トヨタ自動車「トヨタイムズキャンペーン」が2カ月連続で1位になった。新CMを開始したBMWの電気自動車(EV)「iX3」が前月度のトップテン圏外から4位に上昇した。

 CM総研はこれらの中からiX3に注目した。「電気のチカラで、駆けぬける歓びを。」をコピーに、充電を終えて街中や郊外をドライブする人々のワンシーンをつなぐCMで、30歳代男性などから得票。CM好感要因の「時代の先端を感じた」で好スコアをマークした。

 またBMWは「ix」と「i4」の新CMを4月1日にスタート。英ロックバンド、コールドプレイの「Higher Power」をBGMに、2台の自動車が街などを走行する映像とともに「立ち止まって、考えるのではなく電気のチカラで、前へ」というメッセージを伝えている。

 他の輸入EVでは、アウディジャパンがファッションデザイナーのステラ・マッカートニーが出演する「e-tron」のCMを再開。「アウディ最高峰の電気自動車」「Future is an attitude.」などをコピーに展開した。ルノー・ジャポンはハイブリッドSUV「アルカナ」のCMを前月度よりオンエア。2人の男性が走りを語らいながら郊外をドライブする内容だ。