矢野経済研究所は、トラックとバス向けコネクテッドサービスの世界市場規模が2030年に21年と比べて4倍以上となる5兆3316億円に成長するとの予測を発表した。

 調査は昨年10月から今年3月、世界各国の自動車メーカーやサプライヤーなどを対象に聞き取り調査などを実施して予測した。

 自動車メーカー純正のコネクテッド端末、デジタルタコグラフなどの後付け端末の両方で搭載が加速、関連するサービスの市場規模も拡大すると予想する。とくにコロナ禍による外出制限でフードデリバリー市場が急成長したのに伴って、商用車へのドライブレコーダーや運行動態管理システムの普及が加速している。

 ラストワンマイル輸送などでの活用が見込まれる電動バイクや電動キックボードといった次世代モビリティーには低価格なコネクテッド端末が搭載される見通し。今後は、これらラストワンマイル商用車から収集できる各種データを共有するための統合プラットフォームの整備が進み、関連するサービス市場の拡大を後押しすると予測する。