荷物積載の様子
貨客混載でパンを運ぶ「た41系統」の車両

 東急バス(古川卓社長、東京都目黒区)は、路線バスを活用して貨客混載事業を本格稼働すると発表した。第1弾として、横浜市青葉区内を運行するバス路線の沿線で製造された食品を販売店舗まで輸送するサービスを開始した。貨客混載によって新たな収入源の確立を目指すとともに、混載輸送による環境負荷の低減効果を検証し、社会貢献にもつなげていく考えだ。

 同社は貨客混載事業の本格展開に向けて、まず2021年12月16日から22年3月31日までの間、実証実験を実施した。コロナ禍で利用者が減少している路線バスの新たな収入源となったほか、店舗側では輸送に伴う人員、時間の合理化に加えて、製品輸送中の事故などのリスク回避につながり、双方に利点が見られたという。

 地域経済の活性化にも貢献できる成果がみられたことから、今後の成長を見据えて本格稼働に踏み切る。

 同社バス路線の沿線に立地するパン製造販売業、プロローグ(山本敬三代表、横浜市青葉区)と連携して、プロローグが運営する店舗「パンステージ プロローグ」で製造したパンを、路線バス「た41系統」の「保木」停留所から東急電鉄たまプラーザ駅まで輸送し、同駅近くの販売店舗「プロローグ パサージュ」で販売する。

 東急バスは、引き続き貨客混載事業の本格化に取り組み、新たな収入源の柱として育成を図り路線バスの生産性を向上させる。同時に環境負荷低減に向けた取り組みの一環として、混載輸送によって総交通量の削減に貢献し、二酸化炭素排出量の抑制につなげていく方針だ。