あいおいニッセイ同和損害保険はロードサービス会社などと組み、5月から電気自動車(EV)向けの「現場充電サービス」の実証実験を開始すると発表した。走行中に電気不足で動けなくなる〝電欠〟状態になったEVに、ロードサービスが出向いて充電する。現在は電欠車両が発生した場合、最寄りの充電スポットまでレッカーで搬送されている。現場で充電を行うことで、搬送作業が不要となり、復旧までにかかる時間を約1時間以上短縮できる見込みだ。

 今回の実証実験は同社に加え、MS&ADグランアシスタンス(渡辺敏男社長、埼玉県所沢市)とトータスカーアシスタンス(亀山善之社長、東京都品川区)、ベルエナジー(鈴木勝蔵社長、茨城県つくば市)が連携して実施する。現場ではベルエナジーが販売しているポータブルEV急速充電器「ローディー」を活用。約20分間の充電で、約40㌔㍍を走行できるまでに回復させるという。

 国内でのEVの普及を巡っては、充電インフラの整備が課題となっている。新サービスがEVの利用促進にどの程度つながるかなども検証していく考えだ。