CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2022年3月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングではKDDIの「au」が3カ月連続の首位、リクルートの求人媒体「タウンワーク」が先月に続き2位だった。また日清食品「カップヌードルにんにく豚骨」がトップ3入りした。自動車業類は13カ月連続でトップ10入りを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象やその商品に対する購買意向などを聞いた。今回の対象期間の22年2月20日~3月19日に放映された全CMは2482銘柄(前月比81銘柄増)。このうち自動車業類は69銘柄(同1銘柄増)だった。

 自動車業類では、トヨタ自動車の「トヨタイムズキャンペーン」が首位に浮上し、スズキ「ソリオ」が2位に後退。3位は日産自動車の企業CM、4位はスズキ「スペーシア」、5位はホンダのイメージアップCMだった。また、トヨタ「ノア」、ホンダ「ステップワゴン」のミニバン勢がトップ10入りした。

 CM総研はこれらの中からホンダのイメージアップCMに注目した。

 同社は2021年11月に開始した「Hondaハート」シリーズの新CMをオンエア。「難問を愛そう。」をコピーとし、男性アイドルグループ、キング&プリンスの永瀬廉、神宮寺勇太がそれぞれ同社のカーボンニュートラルに向けた取り組みについて学ぶ様子などを映した。男性は40歳以上、女性は若年層を中心に得票。CM好感要因は「出演者」を筆頭に「時代の先端を感じた」でポイントを伸ばした。

 モニターからは「カーボンニュートラルというワードが何度も出てきて気になって調べてみた」「新しいことに挑戦したり前に進んでいく会社だというイメージ」といった感想が寄せられた。