受賞技術が採用された衝撃吸収部品の例

 東レは、エンジニアリングプラスチックを高靭性化できる「スピノーダル分解によるPBT/PC共連続型高性能ナノ―アロイ」が日本化学会の「科学技術賞」を受賞したと発表した。

 自動車の衝突時のような大きなエネルギーを吸収できる技術として、高い将来性と社会的意義を持っている点が評価された。独自技術「ナノアロイ」を駆使し、従来のアロイ材料では破損するような大きなエネルギーを吸収可能であることを実証した。自動車の乗員の安全を高める衝撃吸収部品などに広く採用されており、今後EV向け電池の衝撃吸収部品への展開を目指している。