マツダは7日、新型クロスオーバーSUV「CX-60」の日本仕様を発表した。新世代ラージ商品群の第1弾で、直列6気筒縦置きプラットフォームを採用した。マツダ初のプラグインハイブリッドモデルなどパワートレインを4種類設定する。日本での発売は今年初秋の予定。

 新型車は2列シートのミッドサイズSUVで、「ドライビングエンターテインメントSUV」がコンセプト。

 パワートレインは、排気量2.5リットルガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせたマツダ初のプラグインハイブリッドシステム「e-スカイアクティブPHEV」と、排気量3.3リットル直列6気筒ディーゼルエンジンに48ボルトマイルドハイブリッドを組み合わせた「e-スカイアクティブD」、高出力化とクリーンな排ガス性能を実現した排気量3.3リットル直列6気筒ディーゼルエンジン「スカイアクティブ-D 3.3」、2.5リットルガソリンエンジン「スカイアクティブ-G 2.5」の4種類を設定する。

 新開発のトルコンレス8速AT(自動変速機)を組み合わせ、環境性能と走行性能の両立を追求したほか、パワーユニットを縦置きに配置するプラットフォームを採用した。

 ドライバーの発作、急病などの異常を検知し、事故の回避や被害軽減を支援する「ドライバー異常時対応システム(DEA)」を初採用したほか、ドライビングポジションの調整を支援する「ドライバー・パーソナライゼーション・システム」を採用した機種を設定した。

 急成長するSUV市場に新型車を投入することで、「CX-5」や「CX-8」など既納客の上級移行のニーズにも対応する。

 販売目標や価格帯、モデル別の構成比などは今後発表する予定。CX-60は3月に欧州仕様を公開している。