2021年度(21年4月~22年3月)の車名別新車販売で、ホンダ「N―BOX(エヌボックス)」がトヨタ自動車「ヤリス」を120台差でかわし、登録車と軽自動車を合わせた総合順位で2年ぶりの首位に返り咲いた。22年2月までの累計でトップを維持していたヤリスは、原材料不足などによる生産の停滞が大きく響き、最終盤でトップの座を明け渡した。日産自動車「ノート」が2年ぶり、トヨタ「アクア」が3年ぶりにトップ10入りするなど、コンパクトカーが伸長した。軽自動車はエヌボックスを含め4車種がトップ10入りしたが、いずれも前年同期比ではマイナスとなるなど落ち込みが浮き彫りとなった。

 ヤリスは21年4月から一貫してエヌボックスをリードしていたが、年度後半は新型コロナウイルス感染拡大や原材料不足などを受けた新車生産の停滞が販売を直撃。2月時点ではエヌボックスに累計約8千台差をつけて首位を保っていたが、最需要期となる3月は前年同月比38・7%減の1万7442台にとどまるなど、終盤に失速した。一方、エヌボックスの3月実績は同6・0%減の2万5529台と落ち込みを小幅に抑え、わずか120台差の争いを制した。

 このほか、年度ランキングではトヨタ「ルーミー」が前年同期比30・3%増で初めてトップ3入りし、ノートも同32・9%増で7位に浮上。21年7月に全面改良したアクアも同76・1%増で9位と、コンパクトカーが奮闘した。半面、軽自動車はエヌボックスを含めトップ10入りした4車種全てが前年度割れとなるなど、明暗の分かれる結果となった。前年度7位のトヨタ「アルファード」は11位だった。

 日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)が発表した登録車の車名別順位では、上位10車種のうち7車種をトヨタが占めた。トヨタ車以外では前年度10位のノートが4位に浮上し、ホンダ「フリード」が8位、21年4月に全面改良したホンダ「ヴェゼル」が9位で続いた。

 全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)がまとめた軽自動車の車名別順位は、エヌボックスが7年連続で首位となった。上位4車種は前年度と同じ順位で、5位にスズキ「ハスラー」が浮上。21年9月にスライドドア仕様の「スマイル」を追加したスズキ「ワゴンR」が6位、日産「ルークス」が7位で続いた。

 3月単月の総合順位は、エヌボックスが3カ月連続で首位となった。前月4位のヤリスが2位に浮上したが、トップ10の顔ぶれは前月と同じだった。