国土交通省は、2021年末時点で新車として販売されている乗用車の燃費ランキングを発表した。最も燃費が良い乗用車は、普通・小型自動車部門でトヨタ自動車「ヤリス」が、軽自動車部門でスズキ「アルト」とマツダ「キャロル」がそれぞれ1位だった。20年末時点の燃費ランキングから比較する燃費性能をWLTCモード燃費値に変更して以来、2年連続で首位の顔ぶれは変わらなかった。

 燃費は、ヤリスが36・0㌔㍍/㍑で、アルトとOEM(相手先ブランドによる生産)でベース車がアルトのキャロルが25・8㌔㍍/㍑だった。

 20年度燃費基準の達成レベルが最も高い乗用車は、普通・小型自動車部門が達成率168%のトヨタ「プリウス」で、軽自動車部門が同105%のスズキ「ワゴンRスマイル」だった。

 国交省では、ユーザーの省エネルギーへの関心を高め、燃費性能に優れた自動車の開発・普及を促進する狙いで、毎年、燃費性能を評価した「自動車燃費一覧」を公表。燃費の良い乗用車も発表している。