トヨタ自動車は1日、米カリフォルニア州で新型スポーツカー「GRカローラ」を世界初披露した。水素エンジンを搭載した「カローラ」で挑むスーパー耐久で鍛えた走りを市販車にフィードバックした。日本での販売は2022年後半を予定している。

 エンジンは「GRヤリス」に搭載する排気量1・6㍑の直列3気筒インタークーラーターボエンジンのパワーを引き上げ、最高出力は304馬力を発揮する。エンジンの高出力化のためにマフラーは3本出しとした。四輪駆動「GR―FOUR」によって限界領域での高いコントロール性を実現する。トレッドはフロントを60㍉㍍、リアを85㍉㍍広げることで旋回性も高めた。ワイドトレッド化に伴い、フェンダーはフロントで片側20㍉㍍、リアで片側30㍉㍍拡大した。

 室内では、パーキングブレーキをドリフト走行時などのコントロール性を高めるために手引き式とした。GR専用のTFTメーターを新規採用し、スポーツ走行時の視認性を高めた。