ホンダ、ヤマハ発動機、スズキ、カワサキモータースとENEOS（エネオス）ホールディングスは3月30日、電動二輪車用交換式バッテリーのシェアリングサービスとインフラ整備を手がける新会社を4月1日付で設立すると発表した。今秋をめどに二輪車のシェアリングサービスを開始する予定で、2022年度内に200台相当の電動二輪車の充電をまかなえるステーションを首都圏に整備する。電池とステーションのコストを抑制する仕組みを構築し、電動二輪車の普及につなげる。
新会社の名前は「Gachaco（ガチャコ）」。エネオスが51％、ホンダが34％、ヤマハ発動機、スズキ、カワサキモータースがそれぞれ5％を出資し、代表者はエネオス出身の渡辺一成氏が務める。
ガチャコは二輪車メーカー4社による共通規格に準拠したホンダの交換式バッテリーのシェアリングサービスを提供する。現時点で商品化済みの電動二輪車がホンダのビジネス用バイクに限定されていることもあり、まず法人向けの需要を想定する。ステーションはエネオスのガソリンスタンドや駅前、コンビニなどの需要が見込めるポイントへの設置を検討する。設置基数は検討中だが、22年度に200台の二輪車をまかなえるように設置した後、23年度内に1000台分まで設置数を拡大する方針。
