トヨタ自動車は3月18日、国内の全14工場28ライン中11工場18ラインの稼働を21~23日までの3日間停止すると発表した。16日深夜に発生した宮城・福島沖地震で仕入れ先が被災し、部品供給が滞るため一部の工場で稼働を止める。減産影響台数は2万台としている。

停止するのは、「クラウン」などを生産する元町工場(愛知県豊田市)や「ランドクルーザー」を生産するトヨタ車体吉原工場(同)など。地震の影響で一時停止し17日2直から稼働再開したトヨタ自動車東日本(TMEJ、宮城県大衡村)の3工場も21日から再び止める。高機動車を生産する日野自動車羽村工場(東京都羽村市)のみ21日は稼働する。

トヨタは3月の世界生産を95万台計画する。ただ、半導体などの部品供給不足や仕入れ先のサイバー攻撃に加えて、今回の地震の影響も重なり、3月の国内生産は5万台の減産影響を見込む。95万台の達成は厳しい状況となっているが「計画は現時点で変更しない」(トヨタ)としている。