トヨタ自動車は3月9日、2022年春季労使交渉の第3回労使協議会を開催し、組合要求に対して正式に満額回答した。回答予定日を1週間前倒しし、トヨタ自動車労働組合も妥結した。16日に予定していた最終回の労使協議会も開催せず、半導体など部品供給難による生産変動など直面する課題解決に早期に取り組むことを決めた。
労使協議会の中で、豊田章男社長は「春の労使協議は今回を最終回とし、労使で具体的な行動に移っていきたい」と述べ、組合側の賃金・給与の要求に正式に回答した。豊田社長は2月23日に開催した1回目の労使協議会で満額回答する意向をすでに示していた。例年は集中回答日までに4回の協議を経て、春季労使交渉を終結している。