自動車総連(金子晃浩会長)は7日、2022年春季労使交渉(春闘)における同日時点の要求の集計結果を発表した。平均賃金要求は、要求を提出した組合の95%に当たる921組合が賃金改善分を要求し、賃金カーブ維持分を合わせた平均要求額は6121円だった。要求単組数・改善分とも昨年を上回る水準で、300人未満の単組が最も高い賃金改善要求を行っている。目指すべき賃金水準に向け、底上げ・底支え、格差是正につなげるという各単組の強い意思が表れている。

 働き方については、ITツールの活用や職場環境改善などにより新たな働き方を論議し、全ての仲間の意欲ややりがいの向上、多様な働き方が実現できる職場づくりを進めている。

 企業内最低賃金協定の締結額引き上げを要求したのは昨年を大きく上回る526単組で、平均要求額は16万5511円だった。

 自動車総連全体で要求を提出したのは全体の92%に当たる968単組。