2月の車名別新車販売台数は、ホンダの軽スーパーハイトワゴン「N―BOX(エヌボックス)」が2カ月連続トップになった。首位争いを続けてきたトヨタ自動車の「ヤリス」は前年同月と比べて半減するなど急減速し、4位に後退した。2位がトヨタの「カローラ」、3位がトヨタの「ルーミー」だった。

 エヌボックスの販売は同7・4%増の1万9974台と2万台に迫った。ランキング上位の顔ぶれは生産調整が大きく影響した。4位に落ちたヤリスは、トヨタが1月にも工場の稼働を停止したことが響き、20年6月以来、1年8カ月ぶりにトップ3圏内から外れた。2位のカローラは1万2636台のうち、SUVの「カローラクロス」が6596台と半分以上を占めた。3位のルーミーは同6・1%減と前年を下回ったものの、1万台を超えた。

 日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)が発表した登録車ランキングは、カローラが3カ月ぶりの1位で、ルーミーが6カ月ぶりの2位。3位のヤリスの内訳はSUVモデルの「ヤリスクロス」が5814台。トヨタ車が21カ月連続でトップ3を独占した。

 全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)がまとめた軽ランキングは、エヌボックスが4カ月連続トップで、2位がダイハツ工業の「タント」、3位がスズキの「スペーシア」だった。販売台数は生産調整の影響で落ち込んだ。トップ15のうち、前年同月を上回ったのはエヌボックス、スズキの「ワゴンR」、ダイハツの「ミラ」、ダイハツの「タフト」の4モデルにとどまった。