日産自動車は、「キャラバン」のディーゼル車をマイナーチェンジして4月下旬に発売すると発表した。三菱自動車製のディーゼルエンジンを採用するとともに、尿素SCR(選択触媒還元)や7段自動変速機を組み合わせ、排気性能や燃費性能を高めた。日産がエンジン単体の供給を三菱自から受けるのは今回が初めてとみられる。

 これまで同モデルには日産子会社でパワートレインの生産を手がける日産工機のエンジンを採用してきたが、新型には三菱自の「4N16」というタイ製のエンジンを採用する。アライアンスでの協業を商品力や事業効率の向上につなげる。日産工機は海外向けモデルのディーゼルエンジン生産を継続する。

 今回、新型に切り替わるキャラバンのディーゼル車は、パワートレインを刷新し、燃費を現行比12%アップの13.9キロメートル/リットルに向上(JC08モード)。最大トルクも356ニュートン・メートルから370ニュートン・メートルに高めた。先進技術や快適装備も新たに追加した。昨年10月に発売したガソリン車とともにマニュアルトランスミッション車は廃止した。

 価格は309万5400円から(消費税込み)。