横浜ゴムは、国内のフォーミュラカーレースである「スーパーフォーミュラ」向けに植物由来の配合剤や廃タイヤから再生したゴムなどサステイナブル素材を採用したレーシングタイヤを開発すると発表した。2023年シーズンの投入に向けてテストする。25年にはグリップ性能を犠牲にすることなく、サステイナブル素材を35%以上使用したコントロールタイヤの供給をめざす。

 スーパーフォーミュラは日本レースプロモーション(JRP、上野禎久社長、東京都千代田区)が主催しているフォーミュラカーレース。横浜ゴムは16年からワンメイクタイヤサプライヤーを務めており、23年以降も継続して「アドバン・レーシングタイヤ」を供給することが決まっている。

 JRPが昨年10月、持続可能なモータースポーツ業界づくりを進める新プロジェクト「スーパーフォーミュラネクスト50(ゴー)」を発表した。横浜ゴムはプロジェクトの一環としてサステイナブル素材を用いたレーシングタイヤを開発する。

 開発するタイヤには、米の籾殻(もみがら)から生成したシリカ、アブラヤシの実やオレンジの皮から生成したオイルなど自然由来の配合剤を活用する。また、廃タイヤから再生したゴムなども再利用する予定。