CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2022年1月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングではKDDI「au」が3カ月ぶりに首位を獲得し、アサヒビール「アサヒ生ビール」が前月と同じく2位だった。、日清食品「カップヌードル」の高たんぱく・低糖質タイプが3位に入った。自動車業類は11カ月連続で総合トップテン入りを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象やその商品に対する購買意向などを聞いた。今回の対象期間の2021年12月20~22年1月19日に放映された全CMは2681銘柄(前月比5銘柄増)。このうち自動車業類は65銘柄(同4銘柄増)だった。

 自動車業類ではスズキ「ソリオ」がトップ100圏外から首位に浮上、日産自動車の企業CMが2位だった。CM総研はこれらの中からソリオのCMに注目した。

 ソリオのCM好感度業類1は7カ月ぶり。アミューズメントパークを舞台に、吉沢亮、橋本環奈、パパイヤ鈴木らが扮する〝SOLIO5〟が大勢のダンサーを率いて歌い踊る新CMが好スコアを記録した。若年の女性を筆頭に、男女とも世代を問わず支持を集めた。

 モニターからは「歌とダンスが印象的で明るい気持ちになれる」といった歌とダンスに関するコメントが目立ち、「こんな車に家族で乗りたいと思った」「スライドドアで大きすぎず使いやすそう」などソリオの魅力に関する声も見受けられた。

 このほか同社のCMは佐藤二朗、中越典子、芦田愛菜、寺田心が家族を演じる「スペーシア」が業類3位にランクイン。広瀬すず出演の新作を展開した「ワゴンR」、前月度に波瑠をCMに起用した「アルト」も業類トップ10入りした。