岡井社長(写真右)

 電動キックボードのシェアリングサービスを展開するLuup(ループ、岡井大輝社長兼CEO、東京都渋谷区)は24日、東京湾岸エリア(豊洲、お台場、月島、勝どき)でサービスを開始した。豊洲スマートシティ推進協議会、東京臨海副都心まちづくり協議会と連携し、エリア全域に車両配備拠点(ポート)を設置する。サービスを通じて地域住民、観光客の移動の利便性向上や地域活性化を図る。

 ミチノテラス豊洲(東京都江東区)で同日に開かれた報道向け説明会で、岡井社長は「東京湾岸エリアには多くの魅力的なスポットがあるが、渋谷や大手町に比べると各スポット間に距離がある」と指摘。同社のシェアサービスを通じて「より自由度の高い形でエリアを回遊いただける」と自信を示した。

 豊洲スマートシティ協議会の幹事会社を務める清水建設の正岡良隆スマートシティ推進室長は「電動キックボードは豊洲を回遊するのに良い手段。非常に楽しみにしている。ループと連携してまちづくりに取り組んでいく」と話した。

 ループは、産業競争力強化法に基づく新事業特例制度の認定を受け、横浜や大阪などでも電動キックボードの実証実験を行っている。料金は初乗り10分で110円。以降は1分ごとに16・5円かかる(消費税込み、実証実験での価格設定)仕組み。利用するには専用アプリを手持ちのスマートフォンなどにダウンロードし、運転免許証を登録して道路交通法の確認テストを受験し満点をとる必要がある。