オートバックスセブンは、14~16日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催した「東京オートサロン2022」で、レーシングスポーツブランド「ARTA」の新カスタマイズブランド「ARTAメカニクス」から発売するホンダ「NSX」のカスタマイズカー「リガヴェロ」を公開した。国内の現行NSXオーナーを対象に、カスタムパーツの取付・塗装などを行うフルカスタムパッケージとして、5台限定で2530万円(消費税込み)でカスタムを受け付ける。

 ARTAメカニクスは、スポーツカー市場の活性化を狙いとしたカスタマイズブランド。約20年以上レースに関わってきたARTAの技術や知見を生かし、市販車をベースにカスタムコンプリートカーをシリーズ化して製作する。

 リガヴェロのコンセプトは「タフ&ハイレスポンス」。戦闘機を彷彿とさせる「タフ」なイメージを表現するため、装飾的なデザインを排除して空力と走行性能を追求したデザインに仕上げた。

 内外装のカスタムパーツは、使用部位に合わせ適切な素材を選定し、高い品質と耐久性を実現させた。外装はドアを除いた約50%以上の部分をフルカーボンで仕上げた。エンブレムや塗装色を含む内外装など手がけた範囲は、全て国内でハンドメイドしている。

 2月25~27日に予定する商談会のみでの販売で、商談予約をARTAメカニクスの専用ホームページで受け付けている。

 第1弾のベース車にNSXを選んだ理由について、小林喜夫巳社長は「チームARTAはスーパーGTにNSXで古くから参戦している。ホンダへの感謝の気持ちを込めた」と説明する。第2弾のベース車は、トヨタ自動車「GR86」。新車コンプリートカーとするのか、リガヴェロと同様にオーナー向けのカスタマイズプランにするのかなど販売方法の検討をしている。